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空と桜と水の輪と

趣味で書いている小説の話題を中心に、気ままに綴るブログです。

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第三部作品メモ(続き) 

下の記事の続きです。

第三部外伝『虹の世界で』の作品メモです。
っていうかむしろ第三部本編の反省会というか……!?(何

相変わらずネタバレ全開につきご注意下さい。
そして長いです。
【虹の世界で】
当初、第三部は普通に前後編の予定で、外伝の想定はありませんでした。
件の再会シーンを軸にイールとルージアの物語をリレーさせて、最後ネリアとの再会につなげるという、構造としてはシンプルなものだったので。それ以上特に追加することも無いかなと。

そこに長めの外伝がくっつくことになったのは、第三部前半のラストが書けなかったこと、が発端でした。つまりイールが最終攻勢に参加して死ぬシーンですね。
いや、本当に書けなかったんですよ(笑) 台詞も光景もはっきりとした想定があったにもかかわらず、それを文字に落としてみても、全く場面の動きとして繋がらない。
ありていに言ってイールが全く動いてくれない。
結局、一度このシーンを飛ばして、後半のラストまでざっくり形にしてみて。それから戻って書こうとしたんですが……やっぱりどうしても書けない。
ちょっと「先生」の描き方が違うのかな、と思って4話くらいまでを書き直したんですが、それでも書けない。

で……最終手段、完全にイール任せで好きにやらせてみたら、びっくりするほどあっけない終わり方になって。
えっ待って? そんだけ!? ていうかエーレ出てこないの!? みたいな(笑)
いや、感覚的にはすごく納得したんですよ。リアリストのこの子らしい最後だと。何も考えずにただ、戦って死ぬんだろうなと。
でもそれでいいのか? って……;;;

前の記事で書いたとおり、第二部からの流れで考えていたので、私は普通にこの子は『エーレとアイゼムの眠る森を離れるつもりがない』のだと思っていたんですよ。
実際本人に聞いてもそういう感じの答えだったし(何それ)
それでなんていうか、最後の夢の中でエーレと再会できるような、そういう雰囲気の終わり方を考えていたんです。ある意味で第二部本編に近いような、幻想的なハッピーエンド(?)というか……。(ちなみに実は、第三部冒頭でリーエの言う『祝福』は、このラストシーンと繋がる想定でした。祝福の光の中でエーレ達と再会する……みたいな、描写上のトリックにする予定だった)
まあ思いっきりイールに拒否られたわけですが(笑)

じゃあこの子は、本当は何を考えていたんだろう? 何の為に死ぬことを選んだんだろう?
自分で選んだ、という手応えだけは凄くあったので、そのことは考えざるを得ませんでした。
島を出られない人たちの為に? というのはすぐに浮かんだんですが、イール自身はこれを即答で否定してきたので、違うのかなと。(この辺のキャラとの会話は、もちろん私の脳内だけで行われています(笑)。ホワイトフィールドの子達はわりとこういう会話が成り立つくらい明確に自立した存在感があったりする)
いくら聞いても、そうするのが自然な道だったから、ぐらいの答えしか、この子の中にはなくて。私からすると訳が分からないし(笑)
じゃあルースさんが代わりに残ってくれたら? とか(怒られましたが)、もしエーレがいなかったら? とか(イール自体が全く違う存在になるので質問が成り立たなかったですが)、彼のこれまでの生い立ちや背景も含めて、色々突き詰めて考えて問い詰めまくって……。
ひとつだけ明確に得られた答えが、『基地の全員が船に乗れるなら』、迷わずに島を出る、というものでした。

で、まんまこの答えを描くために構想したのが『虹の世界で』だったわけです。

難しいのが、イール自身はこのことを全く自覚していないというところでした。
先述したように、残る人たちのため? と聞くと、かなりはっきり否定してくる子なので(作中でリーエと似たようなやり取りがあったはず)。誰かの為じゃない、って言うんですよね。
彼らの為だと思うことは、ある意味で彼らのせいにしてしまうことになるから……だからこの子は、自分ではそういう考え方をしないんだろうな、と。分かってからは納得したのですが、作者にまで嘘をつくんじゃない!! とは、凄く思った(笑)

で、イール自身が見えない以上、この答えを見つけてくれるとしたら……ルースさんしかいないだろうな、と。
ルースさんについてはルイーザさんとのこととか、断片的にしか触れていなかったので、少しちゃんと説明すべきかなという思いもあって。それでこの人をメインにした外伝を、ぼんやり考えるようになりました(本当はルイーザさんとリエラさんの物語のダイジェストのようなものを、第三部の前に載せようかと思っていて、それがあれば説明できていたのですが。結局やめたので)
ただ作品の構造的には完全に蛇足かなというのもあって。最終的に「書く」と決めたのは実は、終わりがけのルージアの、悪い夢がどうのって台詞が浮かんだ瞬間だったりします。
あ、そこと繋がるんだ!? と思って……エーレもイールもアイゼムもルージアも居ないと成り立たない場面だと思うと、何か嬉しくて(笑)
あとはまあ、本当はルージアが銃を持たずに生きられるようになるところまで触れられたらいいなとは思っていたので、それが書けるならいいかなと。

あわせて、少しイール側の背景の補足として、遡って第二部外伝の『白昼夢』を足したりしました。
主にエーレとの関係性についてかな。「エーレのことを覚えていて」というのが(言い回しは全く違いますが)、結局この子の最後の願いでもあって……『虹の世界で』は、ルースさんがそれを叶えるお話でもあるので。
エーレと記憶、というテーマに関して、少し補足しておきたかったのでした。まあ結局つながりが全然分からない感じになったかも知れませんが……!
あまり書いていないけれど、失われた神官職家系の子であるイールにとって、記憶というのは生涯を決めるほどの重いテーマでもあったりします。あまり書いてないけど!
ちなみにエーレのことは、ぶっちゃけ別れてないから再会できなかったんだな、と、私の中では雑な結論に落ち着いています(笑) そのことも『虹の世界』のなかで、匂わせる程度にしか触れられなかったですが(実は『先生』の描写自体、二割ぐらいエーレのつもりで書いていたりします。イールはそんな無邪気に笑ったりとかしない……! でもこれは言わなきゃ分からないだろうな)

イールの背景(生い立ちとか家系のこと、あとこの子が基地の『統括者』になることを選んだ経緯とか)については、もっときちんと書いてあげるべきだったな、という反省はあります。
ただ幾つかの意味でこれは非常に難しいことでした。
まず単純に、この作品のレベル感に合わない(笑) どのキャラクターについてもそこまで深いことは書いてないので。
イールの場合はああいう終わり方を選ばせてしまうキャラクターだからこそ、私が気になって突き詰めて考えてしまっただけで、ルージアに関してさえ、そこまで深く背景に踏み込んでいるわけではありません。
ちなみにルージアの場合は、『父親に捨てられたと思って育っている』事が、実は人格形成の根本にあったりします。なので本当は基地に来る前のこととか結構重要なはず……。
まあ実際は作中にあるとおりなんですが(笑) しかしルイーザさんは本当は、作中のイメージのような完璧な父親、上官ではなかったりもします。これはもう徹底して伏せると決めていたので書いていないんですが(笑)

話がそれた。
ともかく本気出してイールのことを説明しようとすると、ルルーク族の歴史とかにも踏み込まざるを得なくなったり、ご両親のこととか、村人との不和、エーレとの不思議な関係性等々、相当な分量にもなってしまうので。作品全体のバランスとして、入れられなかったというのがまずひとつ。

あとはそもそも、イールが主人公向きではないということですね。浮かんでいるエピソードを物語にしようとしても、どうにもうまくまとまらない。
この子の感覚は自身に対しても外界に対しても恐ろしくニュートラルなので、マイナスに振ってプラスに着地する……という物語の基本構造に当てはめにくいんです。エピソードはあっても帰着点がつくれないので、結局ストーリーにならない。(『白昼夢』はその意味でかなり例外的な作品です。あれは終わりがけのルージアの台詞を思いついたから奇跡的にまとめられただけ……。意外にルージア、着地点を作るのが上手いというか……主人公特性?)
まあそれでも、書けないことはないかな、とは思ったんですが。本格的にイール視点で、第三部の状況と、彼がその現実にどう向き合っているか……といったことを描き出すような作品も。
ただそれをやると明らかに暗すぎるというか、ホワイトフィールドではないものになってしまう。

またまた話がそれますけれど、ホワイトフィールドという作品はあくまでもベースカラーが『白』なんです。
直接的には第一部第一幕の、全く知らない世界へと漕ぎ出していく主人公達のイメージで。道すらもないまっさらな世界、だけど決して暗闇ではない、そういう世界観を基軸にしています。
さらにいうと物語の全体的な質感として、やはりルージアの感覚がベースになっているんですね。繊細で柔らかい感じ。キャラクターとしてはあまりそう見えていないかもしれませんが;;(たぶん上手く書けてないので)
そういう物語のベースに、イールの感覚は馴染まないわけです。外伝としても違和感があるくらい、別の話になってしまう。
(この子は物語の基本コンセプトとむしろ逆行するような位置づけのキャラクターなのだと思っています。あまり深くは触れていないけど、レーンもそういう面がある)

そんなわけでどうにかホワイトフィールドの枠内で書ける範囲のことを、『白昼夢』と『虹の世界で』にまとめた感じです。結局自分にしかわからないメモのようになってしまった気もしますが……!
まあなんか書けたからいいや。と、終わってしまうと至極いい加減な私なのでした;;;

しかしこれ、リライトするときに二の舞にならないように気をつけないとな……;
今のところリライト版でどうやってイールを絡ませるか、まだうまく見えていないのです。第三部では出てくるつもりなのですが、1,2部の内にどれくらい触れておくべきか、とか……。
まあ気長に考えます!

Posted on 2018/07/07 Sat. 19:09 [edit]

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